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しろのひゃくじゃ
■□■白の百蛇■□■
ガラ子たちが住む村から少し離れた石灰山に住んでいた白蛇の山神。 白の色神様。五色神中、最古にして最も強い神力を持つ。人と自然と思い出と、そのあり方を過去から見続けてきた物語の上では「時の傍観者」という立ち居地。
元いた山が採掘で騒がしくなった為、近年は人里に近い場所に移り住み山間に霞を張りそこに建てた屋敷で過ごしている。
性格は良く言えば大らか。悪く言えば無関心で無頓着。その上面倒臭がり。アマモと同じく人前に出ることは稀。
何事も簡単に出来るだけの力があるのにもかかわらず自分の為にすら面倒なので滅多に使わない。コガネ曰く「歩く怠惰」。ガラ子曰く「最近は歩く事とすらめんどくさがる」との事。
唯一興味が沸く存在であった「人間としてはイレギュラーな才能を持つ少女コガネ」を1000年前に弟子にしたが、時を経てコガネはすっかり所帯染みてしまった為、たまに無茶ぶりをして一波乱起こそうと企む事がある。
「切り落とした銀髪は揺蕩う霞になり、甘い吐息はたなびく煙になる」等々、古風で神秘的な太古の神の姿を現在も残している。(その為「生きた化石」と揶揄される事も…)
五色神中一番の酒豪(お酒の事に関してはやや腰が軽い)で喫煙者だがキセルは火をつけていない事が多く、霞や煙をはく際の手持ちぶたさで持っている感が強い。
名前の由来は「百年生きる白蛇」で百蛇。(「百年」はあくまで昔の人間から見た「永い歳月」という意味)または「白蛇より徳が高い」という意味で「白」の字の上に一本横棒を書き加えて百蛇。実際は百年よりもずっと長い時間を生き、色神たちの中では一番格上。
コガネの師匠ではあるがあまり敬意は払われておらず、「チビ達よりも世話が焼ける」と呆れられているが師弟仲は良好な様子。邪見にされる事もしばしばで、「昔はもっと可愛気があった。」「素直で師匠思いだった」とぼやく事もあるが、千年経ってもコガネが百蛇にとって「お気に入り」な存在である事に変わりは無い。もっとも、コガネを弟子にしてすぐの頃は無理を言って困らせたり少し意地悪をして地味に泣かせたりするのが趣味になってたので今の関係は自業自得。
人々からは百蛇に対する信仰や目的が過去から永く存在し続けている故に無数に解釈されており、住処を度々変える(山神なのに土地に執着がない)為伝聞は広範囲&多岐にわたり地域によっては「旦那がいる」「父親がいる」「兄弟がいる」など近しい男神の話が聞こえてくるが、正体は全て百蛇の分霊(わけみたま)である。
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